vol24.地盤調査ってなに?/プリ子家を建てる

スタッフ: 戸建住宅では「柱状改良法」がもっとも多いと言われています
フジタカ: 表層改良は軟弱地盤までの距離が2M以内でないと対応が難しくなります、杭ではなく軟弱地盤の土とセメント系の固形材を混ぜ合わせ、転圧することで地盤の強化を図る工法です
柱状改良は、戸建て住宅で最も採用されている改良方法です、軟弱な地盤が地表から2~8m場合に採用されます
セメント系の固形材を地盤に注入して特殊な重機により軟弱地盤と混ぜ合わせることで、柱状の強化地盤を形成し建物を支える工法です
ただ、セメント系固形材と土を混ぜ合わせると、「六価クロム」という発がん性物資が発生する恐れがあると言われているので、最近ではセメント系固形材の代わりに、砕石(細かく砕いた石)を用いる工法が開発されデメリットだった将来的な杭の撤去の手間や撤去費に関しても改善されています

スタッフ: エスプリホームで改良を行う場合も砕石を使った工法を採用しているんですよ
プリ子: へぇ~
フジタカ: 柱状改良では、地盤の強度によっては、支持層と言われる強固な地盤がなくても強度を保てるという特徴もあります
スタッフ: 最後の鋼管杭工法は戸建では採用されることが少ないですが、軟弱地盤が地表から30M以内で、3階以上の建物の場合に採用されるケースが多いようです
金属製の鋼管を支持層まで到達させて、建物を支える工法になります

エースケ: 地盤改良の判定が出ると必ず改良しないといけないんですか?
フジタカ: そこは判断の分かれるところでもあります、極端に軟弱な地盤の場合はともかく調査会社に寄っても判断はそれぞれなので改良判定が出ても調査結果が「どちらかといえば改良したほうがよい」という結果の場合には【セカンドオピニオン】に依頼します
プリ子: セカンドオピニオン?どこかで聞いた覚えが…
エースケ: あれだよ、医療現場で患者さんが主治医の治療方針とは別の治療方針や新薬なんかを試してみたい時に、他の医師を紹介してもらうみたいな…この間テレビでやってたよ
プリ子: あーそうそう、地盤調査でもそういうことがあるんですか?
スタッフ: はい、調査をした会社とは別の専門家に意見を求めることで、当初の地盤改良とは別の最新の改良方法を提案してもらえたり、「改良不要」の判定が出ることもあるんですよ
プリ子: でも、もしそれで地盤沈下が起こったりしたら…
スタッフ: 万一の不同沈下に備えて「地盤保証」に加入できる場合もあります
エースケ: 保険のようなものですか?
フジタカ: そうです、不同沈下に起因する損害が発生した場合に、建物の修復工事や仮住まいに必要な費用などを保証してくれるものです
スタッフ: ひとつの事故に対して、引渡し日から10年間保証というケースが一番多いです
フジタカ: 10年の保証が一番多いということは逆に言えば10年を過ぎて不同沈下が起こるケースは非常に稀だということですね
エースケ: なるほど
スタッフ: なので、最近では調査結果に応じてセカンドオピニオンと地盤保証で対応するケースもあります
まぁもっとも改良の必要のない良好地盤が一番望ましいですけどね

プリ子: ホントによかった~

 

状況整理:地盤調査って何?

・木造住宅では「スエーデン式サンディング試験」という方法で地盤調査が多く行われている
・なぜ地盤調査・地盤改良が必要?
せっかく強い家を建ててもベースになる土地が軟弱だと「液状化」や「不同沈下」を起こし暮らしが困難になるため
・地盤改良の方法には「表層改良」「柱状改良」「鋼管杭工法」の3種類がある、それぞれメリットデメリットがあるので、土地に合った改良を行う
・地盤改良は絶対しないとダメ?
セカンドオピニオンと「地盤保証」で改良を行わないケースもあり

 

次回予告
地盤改良なしで無事着工を迎えたプリ子さんたち…
家の設備(キッチンやお風呂)を選ぶためにショールームに行くことに…

次回更新日:6月15日(金)

 

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